第29回つまずかない漢方講座

こんにちは!院長の阿部です。

 

2/5(日)は第29回つまずかない漢方講座でした。

今回は初めての参加者が多く、部屋が満杯になるくらい、大盛況でした。

今回はから私も生薬解説を任され、初めて人前で講義をさせて頂きましたが、緊張して棒読みになってしまいました(;´Д`)

講座終了後の反省会でも青木からたくさんの罵詈雑言を浴びせられましたが、くじけずチャレンジあるのみです。
次回はもう少し人間っぽく話ができるようにがんばります!

生薬解説のテーマは「黄連」
体を冷やす性質なのでどういうところに注意した方がいいか、どういう生薬と組み合わせるといいのかなどを説明させて頂きました。

傷寒論解説は瀉心湯類へ
青木先生の傷寒論解説は、瀉心湯の話しからはじまり半夏瀉心湯、甘草瀉心湯、生姜瀉心湯の使い分けなど、
一味の違いがどのように方剤の方向性に影響するのかという内容でしたね。

今回は黄連湯まで進み、部屋の都合で腹診実技はできませんでした。残念

今回煎じた方剤は黄連解毒湯です。
黄連湯を煎じたいところでしたが、黄連解毒湯を基本とする方剤の広がりを理解しようという方向性に変わりました。

青木が「黄連解毒湯と性質の異なる四物湯を合わせると何でしょう?」と質問したところ、某漢方薬局に勤務している薬剤師の先生がボソッと「温清飲かな」と正解。
さすがです。
黄連解毒湯からの温清飲、からの荊芥連翹湯などの派生をざっと話してました。

さて、黄連解毒湯は五苓散と共に、二日酔いに効果があるとして企業戦士たちに慕われる漢方薬です。
また、お酒の飲み過ぎで鼻の頭が赤くなっているような人(これを酒皶鼻といいます)なら黄連解毒湯をコップ1杯をがんばって飲めばスーッと熱が引くのを実感できるシャープな漢方です。
青木の学生時代の苦いエピソード(罰ゲームで一気飲みさせられる)を聞きながら、苦みと清熱を実体験するいい機会でしたね。

もちろん私も試飲してみましたが、黄連の独特の後に残る苦さはきついものがありました。小さいコップにちょっとだけでも飲みきれない人が続出。
こんなまずいものを飲まされる患者さんの気持ちを理解することの大切さが、骨身に沁みました。

次回は3/4です。漢方に興味のある方は是非、一緒に勉強しましょう!!

阿部でした~

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