第31回つまずかない漢方講座

第31回漢方講座1

こんにちは!院長の阿部です。

4/1は第31回つまずかない漢方講座でした。
陽気が良く、桜も咲いているのに漢方講座。スバラシイデス!!
皆さん真面目で本当にうれしいです。

傷寒論序文(担当は青木)
今回は珍しく青木が読みました。初めての方も多かったので、久しぶりに傷寒論序文の解説がありました。
傷寒論は張仲景により1800年ほど前に著されたとされる書籍ですが、
その序文にはとてもいいことが書いてあるのです。
「栄華権勢を求めて休まずに働いたり、外を華やかに飾って内をやつらせている」という内容の文章があります。
現代でも月に何十時間残業したり、外見を気にしても体のことを気にかけていなかったりということがありますね。
今も1800年前も変わっていないという現実に打ちひしがれるのが、この漢方講座の序文を読む一つの意図なのです笑。

当時の医療についても書かれています。
「詳しく診察もせずに、自分の狭い知識や了見で診断するので、その診断が的確でないのは当然である。」と。
どんな些細な事でも治療に関わることがあるので、脈や舌・お腹の状態、生活環境、嗜好品などあらゆる所見をとって総合的に判断する必要があるということです。
ちなみに、当院では初回コンサルティングに1時間くらいかけてじっくり話しを伺っています。
序文の最後は、「天才ではなくても、努力することでそれに近い境地に達することができると信じて、医術に精通したい。」とあり、日々の努力が大切さを述べています。
序文を読むと毎回、身の引き締まります。

生薬解説:「茵陳蒿(インチンコウ)」(担当は阿部)第31回漢方講座1
茵陳蒿は一言でいうと、黄疸の特効薬です。
まずはなぜ黄疸ができるのか?黄疸にはどのような種類があるのか?など、
漢方講座なのに、西洋医学的な黄疸の話しをしちゃいました。
東洋医学的には、黄疸の鑑別、陰黄、虚黄について説明しました。

さて、茵陳蒿ですが、この植物は海や川原に生えているカワラヨモギというものです。
中国では幼苗を使うのですが、日本では花や花穂を使います。
日本では幼苗は綿茵陳と区別されています。
スコパロンという主成分は幼苗には含まれておらず、綿茵陳は効果がないように感じますが、中医学では茵陳蒿より効果があると捉えています。
なんだかよく分からないですね。
主成分とは、その生薬の中で一番多い成分のことなので、茵陳蒿の場合は他の成分が効いている可能性があるのです。
カワラヨモギ抽出液は抗菌作用があり、柑橘類のカビの予防に使われています。
よもぎ餅に使われるヨモギとは属は一緒でも異なる植物ですが、ヨモギを配合することで美味しいというだけでなく、カビの予防にもなっているのです。
日本人の知恵って素晴らしいですね。

傷寒論解説(担当は青木)
陽明病の定義から始まるも、あっという間に陽明病篇は終わっちゃいました。
というのも、傷寒論は太陽病篇が長く、太陽病のところですでに陽明病や少陽病などの話しもしてあるので、陽明病篇はとても短いのです。

煎じ藥:茵蔯蒿湯第31回漢方講座2
今回煎じた漢方は「茵蔯蒿湯」。
ですが、煎じようとしたところ、茵陳蒿がない!
比較用に持ってきた綿茵陳を使用し、無事に煎じる事が出来ました。
(後で気づいたのですが、生薬を入れた段ボールの奥に入ってました(;’∀’))
味は思ったほど苦くはなかったですが、おいしくは無いですね。

最後に、花粉症の季節なので、希望者に花粉症の鍼をしました。
体験者の中には、外でマスクを外しても鼻水が出なくなった人もいるほど。この鍼の効果は本当に素晴らしいです。
鍼灸学生さんには、是非自分のものにして欲しいと思います。

漢方講座の後は、桜の花が咲いているので、急遽希望者とお弁当を買って、公園で花見をしました。
桜を見ながら食べるお弁当ピクニック気分も相まって格別でした。

次回はGWがあるので、5月13日になります。
系統講義ではありますが、途中参加の方にも分かりやすいよう努めていますので、
興味のある方は、一緒に勉強しましょう!

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